ワクチン接種も進み3年ぶりに行動制限のない中での2022年のクリスマスは、6年ぶりに週末と重なりました★
クリスマスケーキ市場においては専門店、チェーン店、コンビニエンスストア等、どのチャネルを見ても2022年は好調だったようです。
コロナ禍を経て、ここ数年で消費者のクリスマスの過ごし方も変わってきています。
さて、2022年のクリスマスケーキはどんな商品をどのように選びましたか？クリスマスの過ごし方はどうでしたか？
2022年クリスマスケーキを食べた女性を対象にアンケートを実施しました。
気になる値上げについても聞いています。
最後には2023年のクリスマスケーキ開発ヒントもありますので、ぜひご覧ください♪
| 調査手法 | インターネットアンケート（月島食品調べ） |
| 調査対象・人数 | 全国の20-69歳・2022年クリスマスにケーキを食べた方・女性・150名 |
| 調査日 | 2022年12月27日（火） |
質問項目
※タイトルをクリックするとページが移動します。
★ 01 今年のクリスマスケーキはいつ食べましたか？
★ 02 クリスマスケーキはどのように購入しましたか？
★ 03 購入したクリスマスケーキの価格は？
★ 04 どこでケーキを買いましたか？
★ 05 ケーキの種類は？
★ 06 そのクリスマスケーキはどのサイズ・形ですか？
★ 07 今年のクリスマスケーキを、そのケーキに決めた理由は何ですか？
★ 08 そのケーキを食べた時のクリスマスパーティ（食事）は何人でしましたか？
★ 09 そのケーキを食べた場所は？
★ 10 今年のクリスマスケーキは、昨年や例年よりも値上がりした実感はありましたか？
★ 11 値上がりを実感した方はどのようにケーキを選びましたか？
★ 12 クリスマスパーティやクリスマスのお料理はどのように用意しましたか？
★ 13 今年（2022年）のクリスマスにかけた金額は昨年（2021年）に比べてどうでしたか？
※ 02-07の質問に関しては、今年１番印象に残っているケーキについて回答
※ 08-09の質問に関しては、 今年１番印象に残っているケーキ を食べたときのことについて回答
★ 2023年のクリスマスケーキ開発へのご提案☆彡
★ クリスマスケーキは12/24のイヴに食べた人が、全体の半数以上
クリスマスケーキを食べた日を聞きました。（複数選択可）
2022年の日並びは、6年ぶりに週末と重なりました。
クリスマスイヴの12/24が土曜日ということもあり、57％の人が『12/24（土）』にケーキを食べたと回答。
ついで、38％の人がクリスマス当日の『12/25（日）』と回答しました。
複数日（2日間）回答した人もいましたが、24日の残りを25日に食べたと思われます。
中には23日から26日の4日間、毎日食べたという人もいました。
★ クリスマスケーキは予約せず“当日購入”した人が半数以上
クリスマスケーキの購入方法について聞きました。（複数回食べた人は1番印象の残っているケーキについて：単一選択）
全体の52％の人が『予約せず当日購入』。
『事前予約』をしたり、『ネットで事前注文』をした人が37.4％。『手作り』の人が10.6％という結果でした。
当日購入した人の中でも、『お店もケーキも当日決めた』人が最も多く38％で、昨年より6ポイントアップしました。（昨年2021年のクリスマスアンケート結果はこちら）
★ クリスマスケーキの価格は５００円以下の人が１／４
1番印象の残っているケーキの価格帯を聞きました。（単一選択）
1番多かったのは『500円以下』で25％。昨年と同様1番だが、昨年より3ポイントアップしました。
全体の1/4の人が個食のカットケーキを選んだということがわかります。
次いで『3001～3500円』で16％。昨年より3ポイントアップしました。
3番目は『1001～1500円』で12％。昨年より2ポイントダウン。
昨年2番目に多かった『2001～2500円』は10％で4番でした。（5ポイントダウン）
平均価格（階級値における加重平均）は2369円。昨年は2210円でしたので159円アップしました。
全体的なケーキの小型化傾向は進む中、2022年は休日開催が多かったので大き目ケーキが伸びたということと、世の中的な価格高騰から平均価格はアップしたことが考えられます。
★ スーパー、量販店でケーキを選んだ人が最も多い
1番印象の残っているクリスマスケーキをどこで買ったか聞きました。（単一選択）
全体の29％の人が『スーパー、量販店』と回答して1番。昨年は23％で3番だったということもあり、6ポイントアップしました。
2番目は、昨年1番だった『洋菓子チェーン店』。3ポイントダウンしました。
3番目は、昨年同率1番だった『地域の個人洋菓子専門店』。6ポイントダウンしました。
様々な値上げが深刻化していたこともあり、身近なスーパーでの購入が増えたと思われます。
『スーパー、量販店』を選んだ人は、Q3では『500円以下』を選んだ人が多かったことから、単価を下げる目的であったことも想定されます。
★ やっぱりクリスマスといえば、苺のデコレーションケーキ🍰
1番印象の残っているクリスマスケーキの種類を聞きました。（単一選択）
全体の39％の人が『苺デコレーションケーキ』を選択し1番。やっぱりクリスマスケーキには、白いクリームとスポンジに、真っ赤な苺がトッピングされたケーキが定番ですよね。昨年は47％の方が選んでいたので8ポイントダウンしましたが、1位の座は譲りません。
2番は11％の人が選んだ『チョコレートケーキ（生チョコクリーム）』。昨年は3位だったので、5ポイントアップしてランクアップもしました。また、3タイプあるチョコレートケーキを選んだ方は合わせて15％→19％と4ポイントアップ。2022年はチョコレートケーキも人気のようでした。
3番は『フルーツデコレーションケーキ』で昨年よりランクアップしました。
それにより、例年トップ3に入る『モンブラン、栗のケーキ』がランクダウンしました。
★ 自分好みのカットケーキをそれぞれ選ぶスタイル
1番印象の残っているクリスマスケーキのサイズ・形を聞きました。（単一選択）
全体の27％の人が『カットケーキ・小物ケーキ・通常デザイン』と回答して１番。
５番めに多かった『カットケーキ・小物ケーキ・クリスマスデザイン』回答者をプラスすすと、全体の33％の人がカットケーキを選びました。また、『カップケーキ』回答者もプラスすると36％の人が個食タイプのケーキを選びました。
2番は『直径15cm（5号）ホール』、３番は『 直径12cm（4号）ホール』という結果で昨年と同じ傾向でした。
★ 特に『価格』に焦点が集まった2022年
1番印象の残っているクリスマスケーキを選んだ理由について聞きました。（複数選択可）
1番は全体の28％の人が選んだ『価格』。昨年よりポイント的には6ポイントダウンしましたがトップになりました。食品を中心に値上げが相次いだ2022年は、どうしても注目ポイントが『価格』になってしまったようです。
2番は昨年１番だった『デザイン・見た目（クリスマスらしいもの）』。48％→27％と21ポイントもダウンしました。
3番は『サイズ』、４番は『お店・メーカー』、５番は『毎年同じ』という結果でした。
昨年はケーキを選ぶ理由が複数ポイントあったのに対し、今年はみなさんとにかくデザインよりも『価格』を意識した選び方だったようです。
★ クリスマスパーティは2人で❤
1番印象の残っているクリスマスケーキを食べた時の人数を聞きました。（単一選択）
1番多かったのは恋人や夫婦『2人』で過ごすクリスマス。
2番めは『3人』、3番目は『4人』と家族で過ごすクリスマス。
4番目は『1人』との回答で、昨年と同じ傾向でした。
約半数の方が1人か2人で過ごしていたようです。
★ おうちクリスマスが定着
1番印象の残っているクリスマスケーキを食べた場所を聞きました。（単一選択）
全体の84％の人が『自宅』と回答。『実家』『友達の家』『親戚の家』と合わせると94％の人が『おうちクリスマス』だったことがわかります。
行動制限がなくなったとは言え、『おうちクリスマス』が定着したようです。
★ クリスマスケーキの値上げを実感した人は約６割
2022年のクリスマスケーキは、昨年や例年よりも値上がりした実感があったかどうか聞きました。（単一選択）
全体の59％の人が値上がりを『実感した』と回答しました。
帝国データバンクによるクリスマスケーキの値上げ調査では、標準的な苺ショートケーキ・5号サイズ（ホール）が平均で約200円のアップという結果が出ていました。（https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p221203.html）
このように原材料費だけでなく、その他の包材や水光熱費のコスト上昇も余儀なくされた2022年のクリスマスケーキは、多くの方が値上がりを実感していたようです。
★ 値上げはしても食べたいケーキを選ぶ
Q10でクリスマスケーキの値上げを実感した人を対象に、どのようにクリスマスケーキ選びをしたか聞きました。（複数選択可）
60％の人が『値上がりは気にせず選んだ』と回答。特別なクリスマスの特別なクリスマスケーキですからね。価格は気にせずケーキを楽しんだ人の方が多かったです。
その他の40％の人はクリスマスケーキに対し値上がり対策をしたようです。
多かった順に『価格が安いケーキを選んだ』『完成品は購入せずすべて手作りした』『コストパフォーマンスを重視して選んだ』『ホールケーキからカットケーキに変更した』と続きました。
★ 手作り料理でクリスマス+ちょっと中食を買い足し
クリスマスパーティやクリスマスディナーのお料理をどのように用意したか聞きました。（複数選択可）
1番は『手作り』で、全体の46％の人が回答しました。
2番は『スーパーやコンビニの惣菜』で42％。
『手作り』を選択した人のうち約35％の人は『スーパーやコンビニの惣菜』『デパ地下』も選択しており、手作り料理に中食もプラスした人も多かったようです。
★ クリスマスにかけた金額は増加傾向
2022年のクリスマスにかけた金額は昨年（2021年）に比べてどうだったか、①クリスマス全体 ②クリスマスケーキのみ で聞きました。（それぞれ単一選択）
①クリスマス全体：変わらない63％、増えた28％、減った9％
②クリスマスケーキのみ：変わらない53％、増えた35％、減った12％
大多数は『変わらない』という結果でしたが、Q10、11の結果より、クリスマスケーキに関しては値上がりを実感しながらも、価格を気にせずにケーキ選びをした人が多かったことから、クリスマスケーキへの出費が増えた人が多かったのだと思います。
ケーキに奮発し、そのほかの部分で少し控えた人もいたようです。
★ 2023年のクリスマスケーキ開発へのご提案☆彡
そろそろ2023年のクリスマスケーキを考え始めるパティシエさんもいらっしゃる時期ですね。
2023年のクリスマスはクリスマスイヴの12/24は日曜日、クリスマス当日の12/25は月曜日という日並びです。
12/23土曜日のイヴイヴにもクリスマスパーティが分散するかもしれませんね。
ちょっと予想してみました。
🍰卵不足、卵高騰は続く
鳥インフルエンザの影響で長引く卵不足問題。供給回復までには2022年3月時点であと1年以上かかると言われています。今年のクリスマスケーキの時期には間に合わない可能性が大です。
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🍰冷凍ケーキ、お取り寄せケーキが定着、増加
コロナ禍で急速に進んだ冷凍食品。日常使いのケーキやクリスマスケーキも冷凍ケーキが増加しています。もしかしたらクリスマスケーキの自動販売機なんかも登場するかもしれませんね。
⇒ケーキ生地を冷凍しても品質、美味しさを維持させる工夫が必要
ケーキ生地の冷凍時の食感変化を抑制し、安定性・歩留りアップ
【パティシエイド】
⇒冷凍に不向きなフレッシュフルーツを使用せず、見た目にもこだわったケーキに
カット不要！高級感漂う本格生チョコレート【生チョコキューブ】
2023年はまだ始まったばかりですが、コロナ事情、値上げ事情、年末にはどのようになっているのでしょう？
今回は触れませんでしたが、クリスマスまでの4週間の「アドベント」期間を楽しむ発酵菓子『シュトーレン』『クグロフ』なども日本に定着してきています。
昨年を振り返りつつ、今年のクリスマスの過ごし方を少し考えてみてはいかがでしょうか？
