2021年マイヒット・マイブームアンケート

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2021年も残り約1ヶ月をとなった11月末、メディアでは流行語大賞ノミネートや、2021年ヒット商品等の話題も出てきている頃に、月島食品でも『あなたの今年のブームやヒット商品、ヒット食品は?』というアンケートを実施しました。また、2022年のヒット予測も聞いています。
各質問、思い当たるものを、自由回答で好きなだけ答えていただきました。

ご覧の皆様も今年を振り返るきっかけになればと思います。

調査手法インターネットアンケート(月島食品調べ) 自由記述回答
調査対象・人数全国の15-79歳・男性女性・300名
調査日2021年11月26日(金)
【 質問 】

 ※全て自由記述回答です。   ※タイトルをクリックするとページが移動します
  1⃣モノコト部門                
  ① 2021年のマイブーム・マイヒット 商品 は?
  ② 2021年のマイブーム・マイヒット 番組 は? 
  ③ 2021年のマイブーム・マイヒット 人物 は? 
  ④  2021年のマイブーム・マイヒット その他 は?


 2⃣フード部門
  ① 2021年のマイブーム・マイヒット スイーツ・お菓子 は?
  ② 2021年のマイブーム・マイヒット パン は?
  ③ 2021年のマイブーム・マイヒット 料理 は?
  ④ 2021年のマイブーム・マイヒット 食材 は?
  ⑤ 今、食べてみたい、とっても キニナルフード は?
  ⑥ 2022年、ヒット予想フード は?


 🍞 2021年トレンドまとめ 🍰


<図の見方>
*左上の図:回答中の出現頻度が高いキーワード(単語)が大きく表示されています。
      単語の色は、青色が名詞赤色が動詞緑色が形容詞を表しています。
*右の表:出現頻度ランキングの上位キーワードを抜粋してまとめています。

モノコト部門① マイブーム・マイヒット商品2021

【1位】マリトッツォ​

イタリア・ローマの朝食に定番の甘いパンで、古くから愛される伝統スイーツ。ブリオッシュタイプのパンにクリームがたっぷりサンドされたものが多く、パン生地以外にもどら焼きアレンジ『どらトッツォ』、お寿司で『すしトッツォ』などのアレンジ『〇〇トッツォ』のような派生商品もたくさん誕生し話題となりました。
シンプルな構成でわかりやすい、かつ、おうちでのアレンジ可能というポイントがヒットの要因だと思います。​

【2位】オートミール

食物繊維が多く、低糖質という点で成長素材ではありましたが、従来の食べ方の‘牛乳で煮る’以外に、‘米化’という新しい食べ方とともに更にヒットにつながりました。
水と混ぜてレンジでチンするだけの手軽さ、ご飯代わりになりアレンジ多様な『米化』は、YouTube等でたくさんレシピが紹介され、レシピ本もヒットしました。
​また、お好み焼きに混ぜたり、クッキーに混ぜたり、汎用性が注目され、用途が広がった1年でした。

【3位】マスク

顔の一部と化したマスク。今年は食品だけではなくマスクも韓国ブーム!韓国発の『くちばし型KFマスク』は、口とマスクとの間に空間があることで話しやすく、口紅が落ちないということでヒットしました。K-POPアイドルがつけていたということが大きく後押ししていたようです。つけるだけで顔色が良く見えるカラフルな不織布の『血色マスク』など、マスクがオシャレのひとつとなりました。​

【5位】グミ​

ここ数年成長のグミ市場。今年はSNSでの発信からヒットが次々に生まれました。TikTokやYouTubeのASMR動画から話題となったTrolliの『プラネットグミ(地球グミ) 』、立体的でかわいい株式会社ハートの『 4Dグミ リトル・グリーン・メン 』、生八つ橋を再現した自分で作って仕上げるクリート株式会社の 『 おたべ監修 生八つ橋グミ 』 、パリっとした食感とかわいい見た目で売り切れ必須、ヒトツブカンロの 『 グミッツェル(東京駅限定) 』などなど進化系グミが話題になりました。

モノコト部門② マイブーム・マイヒット番組2021

【1位】鬼滅の刃

2020年10月に劇場アニメ『無限列車編』が公開。国内での興行収入は403.2億に達し、日本歴代興行収入第1位となり話題となりました。今年は10月にその劇場版に新作エピソードを追加してテレビアニメ化。更に第2段『遊郭編』が12月5日からスタートし、まだまだ人気続行中。
その他、舞台化やゲーム化、玩具化などがされたり、食品メーカーとのコラボ商品も多数発売されました。

モノコト部門③ マイブーム・マイヒット人物2021

【1位】BTS

韓国の7人組男性ヒップホップグループ。別称防弾少年団。2020年『Dynamite』の世界的ヒットで新規ファンも爆増。12月5日、長期休暇を発表。同日メンバー7人がそれぞれインスタ個人アカウントを開設するとメンバーのVことキム・テヒョンは、わずか19時間でフォロワー数が1,560万人を突破し、新記録を打ち立てたことでも人気のすさまじさがわかります。
ロッテやコカ・コーラシステム、ファミリーマートはコラボ商品を発売しました。

モノコト部門④ マイブーム・マイヒットその他2021

【1位】ポイ活

ポイ活=「ポイント活動」。ポイントを貯めて生活に役立てる活動のことです。
クレジットカードでの決済、外食やお買い物など、ポイントは日常生活に紐づいています。ポイントが貯まりやすい日やお店、支払方法を意識して生活する方が増えました。

【4位】焼き芋

焼き芋専門店、焼き芋スイーツ専門店がたくさんオープンした2021年。
甘~く焼き上げたシンプルな焼き芋は、芋の品種によってほくほく系、ねっとり系、やわらか系、しっかり系と食感が異なり、甘さの質もそれぞれ。食べ比べをし、自分好みの品種を見つけることも楽しみの1つに。
その焼き芋をアレンジした焼き芋スイーツも話題となりました。×ブリュレの『焼き芋ブリュレ』、×アイスクリームの『焼き芋アイス』など。もはやれっきとしたスイーツです。
人気の秘訣は「健康志向」。天然の素材がベースとなることで、罪悪感なく甘いスイーツ感覚で楽しめ、満足感があることが魅力です。

【4位】猫

これまたおうち時間が増えたことにより、ペットブームに更に火が付きました。中でもお散歩のいらない猫ちゃんが人気です。ペットにかかる代表的な費用のひとつ、ペットフードも成長を続け、2019年度まで4年連続で過去最高を記録しています(一般社団法人 ペットフード協会調べ)
2020年は前年比3.3%増で、ドッグフードは減少し、キャットフードは伸びたようです(富士経済調べ)。


フード部門① マイブーム・マイヒットスイーツ・お菓子2021

【1位】マリトッツォ

再び登場!マリトッツォ。

【2位】シュークリーム

手軽に食べられるスイーツの代表格『シュークリーム』
コロナ禍になり、スイーツを食べる頻度が増えた方は34.4%(ぐるなびリサーチ調べ)、また、よく買うスイーツランキング1位は「シュークリーム」というデータもあります(株式会社モンテール調べ)。
スーパーやコンビニエンスストアなど身近なお店で買うことができ、価格もサイズや形態も手軽なシュークリームはおうち時間が多かった2021年、特に食べられたスイーツだったのだと思います。

【3位】チーズケーキ・バスクチーズケーキ

常に話題が絶えないチーズケーキ。2019年に大ヒットとなった『バスクチーズケーキ 』は第4のチーズケーキとして定着し、その後第5のチーズケーキとして『 チーズテリーヌ 』が話題に。そして第6のチーズケーキとして温度と食感を楽しむ 『 温めて食べるチーズケーキ 』とも、こだわりチーズを使った 『 グルメチーズケーキ 』とも言われ、次々とチーズケーキが進化し話題となっています。

ード部門② マイブーム・マイヒットパン2021

【1位】マリトッツォ

またまた登場!マリトッツォ。
本来はパンですものね。パンカテゴリーでも堂々の1位になりました。

【2位】食パン

おうち時間が多かったこともあり、毎日食べても飽きない、アレンジ多彩な『食パン』が2位にランクイン。
2013年頃から始まった高級食パン専門店ブームも、2018年頃から定着。
高級食パンタイプはコンビニエンスストアやスーパーでも購入できるようになり、焼かずにそのまま食べるスタイルは食事に時間をかけたくない若者を中心に定着しました。
また、アレンジ無限な食パンは、2021年も続くコロナ禍の朝食や昼食に重宝しました。

3位】カレーパン

以前から人気者のカレーパンが今年は特に注目されました。専門店やカレーパンに特化したイベントが増え、コンビニではレジ横で『揚げたてカレーパン』が販売され話題になりました。
日本カレーパン協会が「2021年のカレーパンのトレンド」を発表しています。
『カラバリ』カレーパンにカラフルなバリエーションが増えて、よりインスタ映えするカレーパンに進化。
『ご当地』その土地の美味しいものを使って、地域の活性化にも貢献できるカレーパンが増加。
『シーン(多様化)』ベーカリーだけでなく、レストラン、スーパー、コンビニ、菓子店でも美味しいカレーパンが作られ販売。
ちなみにカレーパンがなぜ、‘カレーパンマン’の顔のような形をしているかご存じですか?昭和2年、「名花堂(今のカトレア)」さんが「洋食パン」の名で実用新案として登録されたものが「カレーパン」のルーツ。その当時の一般的なカレー皿が楕円形だったため、この形になったそうです。

【7位】マヌルパン
でました『マヌルパン』! 韓国発のにんにくパンです。
このQMSサイトに8月23日にレシピを掲載してから、常に人気記事ランキングでも上位を維持してきた人気アイテムでもあります。
おうち時間、かつマスク生活ならではのがっつりにんにくのきいたガーリックバターと、甘いチーズクリームの塩×甘のヤミツキ無限ループな味わいがヒットの秘訣です。

ード部門③ マイブーム・マイヒット料理2021

【1位】カレー

家庭料理の定番『カレー』。おうち時間続く中、ルウを使わずにスパイスのブレンドから自分でこだわった『スパイスカレー』がトレンドになりました。このコロナ禍で男性がキッチンに立つようになったことも、このカレーブームを牽引したのだと思います。男性はこだわりが強そうですからね。

【2位】から揚げ

日本の国民食として定着した『から揚げ』。月に1回以上から揚げを食べる方は全体の約80%というデータもあります(株式会社ニチレイフーズ調べ)。2018年から2021年4月の約3年にかけて全国の専門店は約2.2倍に増えました(日本唐揚協会調べ)。「から揚げブーム」は継続中なことがわかりますね。さらには韓国から揚げ『ヤンニョムチキン 』や、台湾から揚げ 『 ザージーパイ 』、アメリカの 『 バターミルクフライドチキン 』 など、世界各国のチキン料理も話題になりました。また、今増えつつある『チキンバーガー』専門店にも注目です。

ード部門④ マイブーム・マイヒット食材2021

【2位】さつまいも

コロナ禍のおうち時間に甘いものが食べたい!そんな中、健康を考えている人やダイエットにチャレンジしている人たちを中心にトレンドとなったのが、素材の甘さがスイーツ感覚で楽しめる『さつまいも』。おまけに、栄養価がく食物繊維が豊富なため、腸内環境を整える効果もあり一石二鳥な素材として注目されました。
焼き芋専門店、さつまいもスイーツ専門店もたくさんオープンし、『芋博』『芋フェス』といったさつまいもに特化したイベントも開催されました。
おうちではシンプルに『ふかし芋』にして食べる人も多かったようです。

ード部門⑤ キニナルフード2021

【1位】台湾カステラ

「Q2-①マイブーム・マイヒット スイーツ・お菓子2021 」で7位にランクインした『台湾カステラ』が1位に。
台湾カステラ専門店が続々オープンし行列の絶えないお店もあるほどブームです。
ブームといえどもまだ食べたことがなく、食べてみたい人が多いようです。
通常のカステラとは違い、見るからにふわっふわ~、触ったらぷるっぷる~、食べたらシュワッシュワ~♪な、軽~い食感の他に、焼きたて、常温、冷蔵と温度帯別でも食感や味わいの違いを楽しめることも大きな魅力です。

ード部門⑥ コレクルフード2022

【1位】ピスタチオ

「Q1-④マイブーム・マイヒット素材 2021」で6位にランクインした『ピスタチオ』が、2022年コレクルフードの1位に!
きれいなみどり色、コクのある濃厚な味わい、ナッツの健康イメージ、高級感ある素材として2021年注目された素材のひとつです。
ピスタチオ専門店がオープンし、コンビニエンスストアのデザートやアイス、お菓子コーナーの定番お菓子のピスタチオ味と、お店の棚のみどり色パッケージがどんどん増えました。
そんなピスタチオ熱はまだまだ冷めないと予想。2022年もピスタチオアイテムに期待と注目が集まっています。
このQMSサイト でも、理想のピスタチオケーキについて消費者アンケートの結果を掲載しています。

このアンケート結果をもとに消費者の好みをぎゅぎゅっと詰め込んだピスタチオムースのレシピも掲載しています。


🍞2021年トレンドまとめ 🍰

最後までご覧いただきましてありがとうございました。
皆様のマイヒット・マイブームと比べていかがでしたでしょうか?
あー、あったあった!一緒~!知らなかった!いろいろな感想があることと思います。

【 全体を通して見えてきた2021年のキーワード 】

『おうち』:マリトッツォ(アレンジ)、YouTube、食パン、マヌルパン、カレー

2021も続いたコロナ禍。おうち時間を充実したものにする工夫、時間があるからできること、人目を気にせず手や口をおもいっきり汚しながら、がっつりニンニクのにおいを気にせずに食べたいものを食べるなどという、ストレスを感じる時期だからこそ、食べ物はストレスフリーなものがヒットしました。

『健康:オートミール、さつまいも、大豆・豆腐、植物性、プロテイン

運動不足からの「コロナ太り」というワードと共に、「健康」に意識をする人が増えました。室内用運動機器も売れたようですが、やはり運動せずにおいしく食べて健康にと思う方が多いのでしょう。健康的な食材、食品がヒットしました。

『映え』:マリトッツォ、フルーツサンド、ピスタチオ、缶詰めスイーツ

今年もSNSからのヒット商品が多数生まれました。共通点としては『映え=心躍る見た目』。カラフル、たっぷり、かわいい、キレイなど、心を動かす見た目の食品がヒットしました。

『台湾・韓国』:台湾カステラ、から揚げ、キンパ、BTS

何かとヒットが多かった台湾発、韓国発。地理的に近いので、新アイテムが、伝わりやすいこと、またアジアの料理は、日本人の舌に合いやすいということもあると思います。スイーツ・食べ物の新たなトレンド発信は、これからもアジアに注目です。

今年1年、Z世代 ( 1990年代後半以降に生まれた 10代前半から25歳くらいまでの若者 )からの話題やヒットが目立ちました。
さて、来年2022年はどのようなヒット商品が生まれるでしょうか?
引き続きZ世代の消費動向に注目ですね。


関連リンク:
一般社団法人 ペットフード協会 「令和3年 全国犬猫飼育実態調
https://petfood.or.jp/data/chart2021/index
.html
株式会社モンテール 「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2021」
https://www.monteur.co.jp/storage/news/
20210310.pdf
日本カレーパン協会「2021年のカレーパンのトレンド」
https://currypan.jp/trend/2021/11/05/2021/
株式会社ニチレイフーズ「全国から揚げ調査2020」
https://www.nichireifoods.co.jp/
corporate/company/research/karaage2020/
日本唐揚協会 「第12回からあげグランプリ®授賞式」
https://www.youtube.com/watch?v=W6l1DAORTmk&t=2974s

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