新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後、初のクリスマスとなった2023年。
日並びは、12月24日のクリスマスイヴが日曜日、25日のクリスマスが月曜日でした。
外出したい・外食したいニーズが高まっている中ですが、事前アンケートでは「家族とおうちクリスマス」予定の方が多数。コロナも気にすることなく、日曜日のクリスマスイヴということで、大人数でのにぎやかなクリスマスパーティが予想されていました。
さて、実際には2023年のクリスマスケーキはどんな商品をどのように選びましたか?いつ誰とどこでどのように過ごしましたか?2023年クリスマスケーキを食べた女性を対象にアンケートを実施しました。
皆さんもきっと気になる’値上げ’についても聞いています。
最後には2024年のクリスマスケーキ開発ヒントもありますので、ぜひご覧ください♪
調査手法 | インターネットアンケート(月島食品調べ) |
調査対象・人数 | 全国の20-69歳・2023年クリスマスにケーキを食べた方・女性・150名 |
調査日 | 2023年12月26日(火) |
質問項目
※タイトルをクリックするとページが移動します。
★ 01 今年(2023年)のクリスマスケーキはいつ食べましたか?
★ 02 クリスマスケーキはどのように購入しましたか?
★ 03 購入したクリスマスケーキの価格は?
★ 04 どこでケーキを買いましたか?
★ 05 ケーキの種類は?
★ 06 そのクリスマスケーキはどのサイズ・形ですか?
★ 07 今年(2023年)のクリスマスケーキをそのケーキに決めた理由は何ですか?
★ 08 そのケーキを食べた時のクリスマスパーティ(食事)は何人でしましたか?
★ 09 そのケーキを食べた場所は?
★ 10 今年(2023年)のクリスマスケーキは、昨年(2022年)や例年よりも値上がりした実感はありましたか?)
★ 11 値上がりを実感した方はどのようにケーキを選びましたか?
★ 12 クリスマスパーティやクリスマスのお料理はどのように用意しましたか?
★ 13 今年(2023年)のクリスマスにかけた金額は昨年(2022年)に比べてどうでしたか?
※ 02-07の質問に関しては、今年1番印象に残っているケーキについて回答
※ 08-09の質問に関しては、 今年1番印象に残っているケーキ を食べたときのことについて回答
★ 2024年のクリスマスケーキ開発へのご提案☆彡
★ クリスマスケーキは12/24のイヴに食べた人が、全体の半数以上
クリスマスケーキを食べた日を聞きました。(複数選択可)
2023年の日並びは、クリスマスイヴの12/24が日曜日、クリスマスの12/25が月曜日でした。
12/23の金曜日も盛り上がることが予想されましたが、結果、57%の人が『12/24(日)』にケーキを食べたと回答。
次いで、33%の人がクリスマス当日の『12/25(月)』と回答しました。
12/23(金)は17%で、例年よりはイブイブパーティをした人が多かったです。
複数日(2日間以上)回答した人もいましたが、23日の残りを24日に、もしくは24日の残りを25日食べたと思われるような、連続2日間選択の人が多かったです。
★ クリスマスケーキは予約せず“当日購入”した人が半数以上
クリスマスケーキの購入方法について聞きました。(複数回食べた人は1番印象の残っているケーキについて:単一選択)
全体の56%の人が『予約せず当日購入』と回答し、前年より増加していました。
『事前予約』をしたり、『ネットで事前注文』をした人は32%。
『手作り』の人は13%という結果でした。
予約せず当日購入した人の中では、『お店もケーキも当日決めた』人が最も多く35%。
『購入店は決めていて、当日見てケーキを選んだ』人は18%でしたが、前年より10ポイントアップしていました。
★ クリスマスケーキの価格は500円以下の人が1/5
1番印象の残っているケーキの価格帯を聞きました。(単一選択)
1番多かったのは『500円以下』で21%。昨年と同様1番ですが、昨年より4ポイントダウンしました。
5人に1人が個食のケーキを選んだということになります。
次いで『3001~3500円』で昨年同様16%。
3番目は『1001~1500円』で15%。昨年より3ポイントアップしていました。
『4000円以上』は24%で昨年より8ポイントアップ。
平均価格(階級値における加重平均)は2479円。前年は2369円でしたので110円アップしました。
全体的なケーキの小型化傾向は進む中、2023年はコロナが明けたということで例年よりリッチな高単価ケーキが伸びたということと、世の中的な価格高騰から平均価格はアップしたことが考えられます。
★ スーパー、量販店でケーキを選んだ人が最も多い
1番印象の残っているクリスマスケーキをどこで買ったか聞きました。(単一選択)
全体の31%の人が『スーパー、量販店』と回答して1番。前年も1番でしたが今年はさらに2ポイントアップしました。
2番目は、『地域の個人洋菓子専門店』でポイント微増。
3番目は、『洋菓子チェーン店』でポイント微減と、2番と3番が逆転しました。
様々な値上げが深刻化していたこともあり、身近なスーパーでの購入が増えたと思われます。
『スーパー、量販店』を選んだ人は、Q3では『500円以下』『1001-1500円』を選んだ人が多かったことから、単価を下げる目的であったことも想定されます。
★ やっぱりクリスマスといえば、苺のデコレーションケーキ🍰
1番印象の残っているクリスマスケーキの種類を聞きました。(単一選択)
全体の37%の人が『苺デコレーションケーキ』を選択し1番。やっぱりクリスマスケーキには、白いクリームとスポンジに、真っ赤な苺がトッピングされたケーキが定番ですよね。前々年は47%、前年は39%の方が選んでいたので年々ポイントはダウンしていますが、1位の座は譲りません。
2番は14%の人が選んだ『チョコレートケーキ(生チョコクリーム)』。前年より3ポイントアップしました。こちらは年々ポイントアップしています。
3番は『チョコレートケーキ(ガトーショコラタイプ)』でワンランクアップしました。
また、3タイプあるチョコレートケーキを選んだ人は合計で15%(2021)→19%(2022)→23%(2023)と年々ポイントアップ。チョコレートケーキの人気が上昇しています。
★ 自分好みの個食ケーキをそれぞれ選ぶスタイル
1番印象の残っているクリスマスケーキのサイズ・形を聞きました。(単一選択)
全体の30%の人が『カットケーキ・小物ケーキ・通常デザイン』と回答して1番。
4番めに多かった『カットケーキ・小物ケーキ・クリスマスデザイン』回答者をプラスすると、全体の37%の人が個食ケーキを選びました。また、『カップケーキ』回答者もプラスすると38%の人が個食タイプのケーキを選びました。
2番は『直径15cm(5号)ホール』、3番は『直径18cm(6号)ホール』という結果で、前年に3番だった『 直径12cm(4号)ホール』は4番に、7ポイントダウンしました。
また、前年はなかった『直径21cm(7号)ホール』がいたり、少し大きめホールケーキを選ぶ人が増加していました。
★ 気になる『価格』、でもクリスマスの雰囲気を楽しみたい気持ちが勝利
1番印象の残っているクリスマスケーキを選んだ理由について聞きました。(複数選択可)
1番は全体の38%の人が選んだ『デザイン・見た目(クリスマスらしいもの)』。前年より11ポイントもアップし、TOPになりました。
2番は前年1番だった『価格』。ランクダウンしたものの、ポイントは8%ポイントアップしました。2022年に引き続き値上げが相次いだ2023年も、『価格』を気にしてのケーキ選びなってしまったようです。
3番は『サイズ』、4番は『素材』『カット済み』、6番は『お店・メーカー』という結果でした。
2023年は価格を気にしつつも、クリスマスの雰囲気を楽しむために考えてケーキ選びをしたようです。
★ クリスマスパーティは2人で❤
1番印象の残っているクリスマスケーキを食べた時の人数を聞きました。(単一選択)
1番多かったのは恋人や夫婦『2人』で過ごすクリスマス。5ポイントダウンしましたがTOPでした。
2番は『3人』。
3番は『1人』。意外にも1人で過ごす「クリぼっち」が5ポイントアップしランクアップしました。
約半数の方が1人か2人で過ごしていたようです。
★ おうちクリスマスが定着
1番印象の残っているクリスマスケーキを食べた場所を聞きました。(単一選択)
全体の84%の人が『自宅』と回答。『実家』『友達の家』『親戚の家』と合わせると93%の人が『おうちクリスマス』だったことがわかります。
コロナが明けたとは言え、『おうちクリスマス』が定着したようです。
★ クリスマスケーキの値上げを実感した人は約6割
2023年のクリスマスケーキは、前年や例年よりも値上がりした実感があったかどうか聞きました。(単一選択)
全体の67%の人が値上がりを『実感した』と回答しました。前年は59%だったことから8ポイントアップ。
帝国データバンクによるクリスマスケーキの価格調査では、標準的な苺ショートケーキ・5号サイズ(ホール)が税抜き価格平均で325円のアップという結果が出ていました。約200円アップした前年を上回る値上げ幅となりました。
ほぼ全ての原材料で価格が高騰したことも、大幅な値上げを後押しした。加えて、4年ぶりにコロナ禍の制限がないクリスマスを迎え、消費者の財布が緩むことを期待した「値付け」も多いとみられる。
(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p231202.html)
原材料費の高騰だけでなく、期待値上げもあったとの考察でした。
★ 値上がりしても、気にせず食べたいケーキを選ぶ
Q10でクリスマスケーキの値上げを実感した人(n=88)を対象に、どのようにクリスマスケーキ選びをしたか聞きました。(複数選択可)
60%の人が『値上がりは気にせず選んだ』と回答。特別なクリスマスの特別なクリスマスケーキということで、価格は気にせずケーキを楽しんだ人の方が多かったです。
その他の40%の人はクリスマスケーキに対し値上がり対策をしたようです。
多かった順に『価格が安いケーキを選んだ』『コストパフォーマンスを重視して選んだ』『購入店を変えた』『完成品は購入せずすべて手作りした』と続きました。
★ おうちクリスマスの楽しみはお料理作りから。ちょっと中食をプラスして。
クリスマスパーティやクリスマスディナーのお料理をどのように用意したか聞きました。(複数選択可)
1番は『手作り』で、全体の51%の人が回答しました。
2番は『スーパーやコンビニの惣菜』で37%。
『デパ地下』『デリバリー』『ケータリング』がわずかずつですがポイントアップしていたことより、少しお金をかけたお料理を用意した人も増えたようです。
おうちクリスマスはお料理を考えたり、お買い物したり、手作りするところから楽しいですよね。
『手作り』を選択した人のうち約1/4の人は『スーパーやコンビニの惣菜』『デパ地下』も選択しており、手作り料理に中食もプラスしていたようです。
★ クリスマスにかけた金額は増加傾向
2023年のクリスマスにかけた金額は前年(2022年)に比べてどうだったか、①クリスマス全体 ②クリスマスケーキのみ で聞きました。(それぞれ単一選択)
①クリスマス全体:変わらない57%、増えた29%、減った12%
②クリスマスケーキのみ:変わらない53%、増えた36%、減った11%
大多数は『変わらない』という結果でしたが、Q10、Q11の結果より、クリスマスケーキに関しては値上がりを実感しながらも、価格を気にせずにケーキ選びをした人が多かったことから、クリスマスケーキへの出費が増えた人が多かったのだと思います。
ケーキに奮発し、そのほかの部分で少し控えた人もいたようです。
★ 2024年のクリスマスケーキ開発へのご提案☆彡
そろそろ2024年のクリスマスケーキを考え始めるパティシエさんもいらっしゃる時期ですね。
2024年のクリスマスは、クリスマスイヴの12/24は金曜日、クリスマス当日の12/25は土曜日という日並びです。
例年の傾向では12/24のイヴパーティが多いですが、2024年はクリスマス当日パーティが増えそうですね。
🍰チョコレートケーキ人気は続く🍫
ここ数年のクリスマスケーキの傾向では、チョコレートケーキ人気が上昇しています。カカオの高騰が気になりますが、チョコレートケーキの開発は必須です。定番の黒チョコレートももちろんですが、ホワイトチョコレートをベースにした白やカラフルなチョコレートケーキも、クリスマスのテーブルを華やかに飾ってくれそうです。
⇒黒チョコ以外だけでなくホワイトチョコやカラフルフレーバーチョコもおすすめ!
❖合わせる素材の風味や色を引き立てる製菓用ホワイトチョコレート【インブラン】
❖カット不要!高級感漂う本格生チョコレート【生チョコキューブ】
🍰冷凍ケーキ、お取り寄せケーキが定着、増加
コロナ禍で急速に進んだ冷凍食品。日常使いのケーキや記念日ケーキ、クリスマスケーキまで、便利で美味しい選択肢として冷凍ケーキを選ぶ人が増加しています。クリスマスケーキの自動販売機も登場し、12月に入ると好きな時に購入しいつでも食べることができると重宝しています。
⇒ケーキ生地を冷凍しても品質、美味しさを維持させる工夫が必要!
❖ケーキ生地の冷凍時の食感変化を抑制し、安定性・歩留りアップ
【パティシエイド】
🍰アドベントを楽しむアイテム
クリスマスを迎えるまでのアドベント期間(クリスマスまでの4週間)を楽しむ焼き菓子やパンが定着してきています。定番は「シュトーレン」や「パネトーネ」ですが、手軽なクッキーも人気です。
⇒クッキーシートをアレンジしてみてはいかがでしょうか?
ジンジャーマンクッキー、アイシングクッキーなどなど♪
❖アーモンド香るサクザククッキーシート【グルマンクッキーアマンド】
おすすめレシピ『シュトーレンボール』
昨年のクリスマスを振り返りつつ、今年のクリスマスの過ごし方やクリスマスケーキを考えてみてください♪